人生に『シビれ』が欲しいあなたにおすすめしたい! このお店

汁なし担々麺。

それは、半年前に広島から池袋へ引っ越してきた私が、密かに探し求めていたものでした。

ご存じない方も多いと思いますが、広島では数年前から汁なし担々麺ブームが起きています。お好み焼きやもみじ饅頭と比べると全国的な知名度は今ひとつと言ったところですが、広島市内だけでも70店舗以上の専門店があり、観光情報サイトにも汁無し坦々麺を紹介するコーナーがあったりと、今やブームの域を超え、ソウルフードになりつつあります。

広島に住んでいた当時、私もすっかりブームに飲み込まれ、お店で食べるのはもちろん、コンビニでも商品を見つければ迷わず手にとってしまうほどになり、合わせれば週に2〜3回は必ず汁なし担々麺を食べていました。

そんなにも汁なし担々麺にハマってしまった理由は、広島の汁なし担々麺の特徴である、山椒から来るシビれでした。汁無し坦々麺を食べれば食べるほどに口の中が麻痺していくような感覚、食べ終わった後も当分続くシビれの余韻に、食べ終わってすぐに『また食べたい!』と思ってしまうような中毒性が、汁なし担々麺にはあるのです。

しかも山椒には胃腸の働きを整え、便秘解消にも効果があるとされています。汁なし担々麺を食べた翌日には、お尻からくるヒリヒリした感覚に悶絶することもありましたが、それも踏まえて、充実した汁なし担々麺ライフを送っていたのです。

最早軽い汁なし担々麺中毒だった私の、広島を離れる前の最後の晩餐はもちろん、汁なし担々麺でした。池袋に引っ越してしまったらもう食べることも当分ないんだろう、そう思ってお気に入りのお店の麺・味・シビれを存分に味わい、汁無し坦々麺に別れを告げたつもりでした。

しかし池袋で暮らし始めて数ヶ月、禁断症状がやってきました。

食べたい、汁なし担々麺が食べたいと、無性に体が求めています。あのシビれを、口の中が爆発するような感覚を味わいたい。

私はどうしようもなくなり、『池袋 汁なし担々麺』と検索していました。

そうしたら、あるではないですか! 池袋にも汁無し坦々麺を取り扱うお店が何件も。どうしてもっと早く検索しなかったのか悔やみながら、私はとあるお店を訪れました。

池袋駅東口から徒歩4分のところにあるSHIBIKARA担担麺 飯塚さんは、その名の通り、担々麺の専門店。担々麺を愛し、「本当に美味しい担々麺を追求したい……」という熱い思いで店主が生み出した様々な種類の担々麺メニューを見れば心はかき乱されましたが、ここは初志貫徹で汁無し坦々麺を注文です。

汁無し坦々麺を取り扱うお店では辛さを選べることも少なくないですが、SHIBIKARA担担麺 飯塚さんでは辛さの確認はなし。店主のこだわりを感じる一瞬でした。

そしてやってきたのは、タレと絡んだ太麺と、自家製麻辣油の姿が食欲をそそる麻辣汁無し担担麺「蘇芳~SUOU~」。久々の汁無し坦々麺に胸が高まるのを抑えつつ、

自家製麻辣油とタレが馴染むよう、何度も何度も麺とタレをかき混ぜます。

そしていざ口にしてみれば、口の中いっぱいに広がる濃厚なタレと自家製麻辣油の刺激、そして山椒の風味と、求めていたシビれが口の中を駆け巡り、私は心の中で歓喜しました。一口食べ終えただけで口の中はシビれ、辛さでヒリヒリする感覚も残り、刺激としてはかなり強烈な部類に入るでしょう。しかし辛いだけではなく、濃厚なタレの中には甘みや旨味もしっかり感じられ、すぐに次を求めてしまいます。

食べれば食べるほどに口の中はシビれ、自家製麻辣油の刺激で唇はヒリヒリとしてきます。水を飲んでも気休め程度です。それでも箸は止まりません。

汁無し坦々麺と一緒についてきた4種類の薬味を加えつつ、あんなにも求めていた汁無し坦々麺でしたが、5分も経たない内に食べ終えてしまいました。

シビれ、ヒリヒリとする懐かしい口の中の状態を楽しみつつ一息つけば私は、注文時に無料で選ぶことの出来た半ライスに手を伸ばし、タレだけが残るお皿の上で逆さにしました。そしてライスをれんげでかき混ぜて口へ運べば、旨みたっぷりの濃厚なタレをたっぷり吸ったライスはこれまた絶品で、自然と笑顔がもれてしまうほど。

ライスも全て食べ終えれば、お皿の中に残っていたタレもきれいに無くなり、お腹の具合としても大満足でした。

そして翌朝、久々に訪れた刺激に悶絶しながらも、汁無し坦々麺ライフが戻ってきたことに、私は喜びを噛み締めたのです。

皆さまも是非一度、SHIBIKARA担担麺 飯塚さんに脚を運んで頂き、人生に『シビれ』という刺激を、加えて頂ければと思います。

SHIBIKARA担担麺 飯塚 (シビカラタンタンメン イイヅカ)

住所  〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-26-9 ニュ-プライムビル B1F

営業時間  11:00~24:00(Lo24:00)

オーダー提供が終了次第の営業終了

金曜日 のみ 11:00~翌2:00(Lo1:30)

定休日 無し

電話番号  03-3982-1077

ホームページ https://localplace.jp/t200353581

記事:永井聖司(天狼院書店)