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タカセのウケミヤ

おみやげには、持っていく相手を最大限にヨロコばす目的の「ヨロミヤ」と何でもいいから持っていかないとマズい「ギリミヤ」のふたつがあり、 さらにこのふたつは細分化されていきます。おみやげ細分化論は、のちのちご紹介させていただきます。で、前回は、「ヨロミヤ」の中で,自分のことを少しでも好く魅せる「ミセミヤ系」として池袋駅東口すぐそばの「高級フランス菓子タカセ」の焼き菓子「プチアーモンドチュイル」をご紹介しました。これさえ持っていけば、カレ、カノジョのご両親ご兄妹ご親戚一同から好感度間違いなしです。ただし、池袋に詳しくない方に限りますが。

今回は、「ヨロミヤ」の中で「ウケミヤ系」をご紹介させていただきます。「ウケミヤ系」とは、相手に意表を突き、口をあんぐりを開けさせ「ウケ」を狙うブツです。でも、ただあんぐりさせるだけではなくヨロコんでもらうことが最重要課題ですから、ブツは、良くなければなりません。ウケてヨロコばす、そこがポイントです。

「コンチワ」
「いらっしゃい、待ってましたよん」
・・・・なんだかんだあって。
「これ、おみや」
・・・・さっと中身を見る
「ん、ナニこれっ?」
「へへ、美味しいのよん」

「ん、ナニこれっ?」と第一印象で思わせるのがまずは「ウケミヤ系」の第一ブツポイントですね。ちょっと、変と思わせるぐらいが「ウケミヤ系」では基本と考えられています。

「食べてみてよ」
「はーい」ングモグモグ。
「こんなの、はじめて食べたぁ、チョーおいしい」

第二ブツポイントは「こんなの、はじめて食べたぁ、チョーおいしい」の「はじめて食べた」と云ってもらう点です。おみやげは、相手にとって「お初のブツ」であるということは、非常に大きな好感度を増す材料です。しかも美味しくなければならない。そこが「ギリミヤ」との大きな違いです。
見かけは「変」なのに「お初」で「美味しい」、これは「ウケミヤ系」の王道の考え方です。

で、前回に引き続き、紹介するお店は「高級フランス菓子のタカセ」。この店は、ヨロミヤの宝庫です。ただ、何回も云いますが、相手が池袋をあまり知らない方に限ります。
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店頭に並ぶ、こしあんぱんは、ビニール袋に湯気がついています。出来立ての証拠です。いくら出来立てのホカホカでもこしあんぱんじゃ、「ウケミヤ系」にはなりません。どこにでもあるものだからです。少々ピンボケですいません。
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一度食べたら忘れられない、「高級フランス菓子のタカセ」の「ウケミヤ系」のナンバーワンは真っ黒な「コーヒーあんドーナッツ140円」です。見かけは悪いですが、相当のブツです。ざっくり並んでいる所が、「わたしは、おみやげではありません」と主張していて、その辺りがとても微笑ましいです。「わたしは、黒い大人のおやつなの、おみやげじゃない」と云わんばかりです。レジに持っていくと、一個づつビニール袋に入れてくれて、さらにレジ袋に入れてくれます。包装も何気ないところが、「ウケミヤ系」になる所以です。そしてレジ袋を渡されると、ずっしり重い。この感触はタマリマセン。相手に渡した時、その重量にまずは、ハッとしてくれるからです。
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ドーナッツと表記されていますが、これはパン生地に苦くて香り豊かなコーヒーを練り込んだ揚げパンです。コーヒーの味とこしあんが抜群のハーモニーを奏でていて、お茶にも珈琲にもよくあいます。和洋折衷のスーパー「ウケミヤ系」です。
このずっしり感たっぷりのこしあんの量。でも極端に甘すぎず、たぶん黒糖を使ってらっしゃるのでしょう。それに加えた珈琲のほろ苦さ。絶品です。これが一個140円とは信じられません。
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「コーヒーあんドーナッツ」は、あくまでも「ウケミヤ系」です。気心の知れた相手をヨロコばすブツです。初めて会う相手、緊張する相手には不向きかもしれません。くれぐれもお間違いのないように。

コーヒーあんドーナッツ 140円
タカセ池袋本店 東京都豊島区東池袋1-1-4
電話03-3971-0211