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タカセのミセミヤ

まずは「おみやげ」そのものについて考えてみます。
おみやげには、大別すると持っていく相手の喜んでいただく姿を想像しながら選んで買う「ヨロミヤ」と、とにかく持っていかねばマズいことになりそうだから選んで買う「ギリミヤ」のふたつに別れるような気がします。

まず「ギリミヤ」は、バレンタインデーの「義理チョコ」に近く、海外旅行などのお土産に多く見受けられるもので、会社の上司とか同僚に“贈る”のではなく“配る”という行為を大切にするものです。「ギリミヤ」の選択基準は、質より量を重んずる傾向が強いのが特徴のひとつ。

一方「ヨロミヤ」は、「おみやげは、体を表す」がごとく相手と自分との距離を考えつつ慎重かつ大胆に全身全霊で脳みそをフル回転させながら選ぶものです。さらに「ヨロミヤ」は、自分のことを少しでも好く魅せるための「ミセミヤ系」と意表を突きただウケるだけを考えた「ウケミヤ系」に大別できます。

ま、そんなかんなを考えつつ、今回は「ヨロミヤ=ミセミヤ系」をご紹介します。これさえ買えば池袋の「ミセミヤ系」はバッチリです。但し、池袋をよく知っていらっしゃる方への「ミセミヤ系」には不適切かもしれません。「ギリミヤ」になる可能性があります。くれぐれも本文をよく読んでからお買い求めください。

その店は、池袋東口を出てまっすぐロータリーを渡ったところにあります。信号待ちを入れて徒歩2分。駅前一等地。高級フランス菓子の「タカセ」です。創業大正九年の老舗で持ちビルで、ビル名はタカセビル。レストランや喫茶店も経営されています。高級フランス菓子と書きましたが、食パン、総菜パンも売っているお店です。包装紙にそのようにプリントされているからしょうがありません。店内もお客さまも高級フランス菓子とはほど遠く、普段着のオバ樣方で賑わっている庶民のお店です。
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ここの焼き菓子人気No.1の「プチアーモンドチュイル」がたまらないのです。香ばしいアーモンドの香りと程よい甘さとビスケットのサクサク歯応え感は何ものにも勝るでしょう。
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ここで、さらにワンランク上の「ミセミヤ系」にできる知ったかぶり情報をひとつ。
“チュイル”とは“瓦・屋根”の意味で、上に載せて焼いたアーモンドが似ていることから命名されたそうです。アーモンドは、バター・はちみつ・生クリームと一緒に煮詰めたもので、高級フランス菓子タカセのオリジナルだそうです。
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昭和レトロなパッケージが美しい。どこからみても老舗感たっぷりのパッケージで、貼ってあるシールのデザインは秀逸です。この辺りに黎明期の洋菓子屋さんの風格が溢れんばかりです。このデザインは、「ミセミヤ系」にはとても重要なポイントだと考えます。
※小さくて判別できないかも知れませんが、包装紙には「高級フランス菓子」とプリントされています。
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包装紙がキレイ。相手が女性だったら第一声」は「カワイイ!」のひとことでしょう。そのひとことで、このおみやげを持ってきた甲斐があったと納得できます。
手提げ袋も、古いけど新しい老舗感があり、喜ばれます。
包装紙、手提げ袋は、「ミセミヤ系」には重要なポイントのひとつです。お忘れないように。

プチアーモンドチュイル 1,050円
タカセ池袋本店 東京都豊島区東池袋1-1-4
電話03-3971-0211