舞台芸術で染まる池袋の街
世界最先端の舞台芸術を池袋で目撃!!
池袋には大小の劇場が数多くあり、昔から演劇活動が盛んな街としても知られています。
芸術文化振興の拠点となる「東京芸術劇場」も大規模な改修工事が行われ、リニューアル。より快適でたくさんの人が集まりやすい空間になりました。
そんな「東京芸術劇場」をメイン行われるイベントが、国際的な舞台芸術フェスティバル
「フェスティバル/トーキョー(F/T)」です。
池袋の街から世界へ、国際的な舞台芸術の”今”が発信される!
今年は、11月1日からの1ヶ月間に渡って開催される「フェスティバル/トーキョー14」は、
アジアを代表する舞台芸祭として定着するほど規模が大きく、国境、世代、さらには、演劇のみならず、ダンス、パフォーマンス、音楽などジャンルを超えた、様々な作品が上演されます。
それぞれの作品が発表されるだけではなく、アーティストたちが刺激しあって化学反応が起こることによって、今までに観たこともない新しい表現が生みだされているんです。
このように毎回、驚きと発見がたくさんのイベントなんですが、今年はどんな内容になるのか? どんなサプライズが待っているのか?
フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局広報担当の湯川裕子さんにお話を伺いました。
—-毎回、幅広いラインナップになっていますが、今年は、どんな基準で作品が選ばれたのですか?
「これまでも世界の先鋭的なアーティストを紹介してきましたが、今回、日本からは、皆さんご存じの蜷川幸雄さん、海外からは、”生きる伝説”とまで言われるピーター•ブルックなど国内外の第一線で活躍し続ける巨匠たちの作品がラインナップされています。
一方で、演劇、ダンス、美術、音楽など各ジャンルで注目を集める若手アーティストたちが、このフェスティバルならではのコラボレーションによって創作する新作も控えています。今回は、89歳のブルックから青森の高校生までと年齢も幅広く、より多くの方に楽しんでいただけると思います。」
—-今回、初めて、高校演劇が上演されたり、アジアの才能を発掘し開拓する「アジアシリーズ」もスタートするなど新しい試みも行われますよね。おもしろそうなのが、たくさんあって、どれを観たらいいのか迷ってしまう女性のためにおすすめの作品を教えてください!
今年のフェスティバルは、これまでに比べても、圧倒的に女性アーティストの活躍がめざましいのも特徴のひとつなんです。中でも、演出・振付、白神ももこさん、美術を毛利悠子さん、そして、宮内康乃さんが音楽を担当する「春の祭典」は、ダンス作品としては名だたる振付家が挑戦し続けてきましたが、今回は、振付、現代美術、音楽の世界でそれぞれに活躍する女性3人によるコラボレーション作品になります。3人とも80年代生まれとあって若い女性たちが作り出す”生”の表現に触れていただきたいですね。
また、ダンサーの森川弘和さんと舞台美術家、杉山至さんによるコラボレーション『動物紳士』もぜひチェックして欲しいです。身体と美術が複雑に絡み合う作品なんですが、
森川さんの、そぎ落とされた肉体にも注目ですし、なによりも、イケメン(笑)。
彼のパフォーマンスには誰でも吸い込まれてしまいますよ。
—-お目当ての作品を観に行くのはもちろんですが、フェスティバル/トーキョーの会期中は、池袋に来たら何かしらの作品が上演されているので、偶然の出会いがあるのもフェスの醍醐味ですよね。
池袋全体の会場を網羅していますし、街全体が舞台となったサイトスペシフィックな作品も展開されます。今年のオープニングを飾る「プロジェクトFUKUSHIMA!」は、無料でライブや盆踊りが行われるお祭りなので、誰でも気軽に参加できるようになっています。
また、劇場やプログラムに関わる場所だけではなく、池袋にある様々な施設などでイベントも開催されるので、池袋の街や人とのつながりを大事にし、池袋という街から新しい価値を発信していければと思います。
池袋の街で、こんなにもユニークで刺激的なパフォーマンスが観られることは、とても嬉しいですし、街全体が一緒になって盛りあげよう!というパワーもすごく感じられます。
今まで舞台芸術になかなか触れる機会がなかった方も
音楽、アート、文学、また、フェスの側面からもアクセスしやすいですし 、
先行割引やペア割といった券種も豊富なので、まずは、難しいことを考えずに体験してみることをおすすめします。新しい扉が開くかもしれません。
フェスティバル/トーキョー14
http://festival-tokyo.jp
会期:2014年11月1日(土)-11月30日(日)
会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと、にしすがも創造舎、シアターグリーン、アサヒ・アートスクエア ほか
カテゴリー:アート