イケ、イケフクロウで、苦労を除いて、福を呼べ。
贈る相手がヨロコブ姿を最大限に想像して買う「ヨロミヤ」と、とりあえず手ぶらじゃマズいかなぁという感じで買う「ギリミヤ」。このふたつの対極にあるオミヤをご紹介してきましたが、今回は、まずは自分のために買ったほうがいいんじゃないかなぁという、「マイミヤ」をご紹介します。当然、「ヨロミヤ」も「ギリミヤ」にしろ、「マイミヤ」にはなります。が、自分がシアワセなれるなぁということイチバンに想像して、買う時からウフフとほくそ笑むことができるオミヤです。当然、自分がほくそ笑められるものですから、誰かのオミヤにしても全く異存はございません、あしからず。しかも池袋限定「マイミヤ」。
この「マイミヤ」は、池袋周辺に住む人勤める人ならわりかし知られているものですが、意外に知られていないも事実です。
池袋西口一帯の鎮守様は、「池袋御嶽神社(いけぶくろみたけじんじゃ)」。毎年、9月の第4土日には、池袋御嶽神社の例大祭が大々的に執り行われ、西口の町内会の神輿が渡御します。同時に西口商店街の「ふくろ祭り」も行われ西口一帯はお祭り一色になります。その中心をなすのが、池袋御嶽神社なのです。そこに、畏れ多い「マイミヤ」があるのです。
池袋西口からのんびり歩いて約10分。繁華街の雑踏を抜けた住宅街に池袋御嶽神社はひっそりと佇んでいます。西口一帯の鎮守様と聞くと大きな神社を想像しがちですが、こじんまりとしている中に由緒正しい雰囲気を醸し出しています。それもそのはず、祀っているのは、草薙の剣の話の話で有名な倭建命(やまとたけるのみこと)と初代天皇と言われている神武天皇、武甕槌命(たけみかづちのみこと)。災難除・防火・厄除けの神徳があるとのことです。
鳥居をくぐってすぐ右にはイケフクロウが鎮守しております。
風情のある手水舎。江戸の粋を感じます。
素晴らしい面持ちの拝殿。お伺いした日は、拝殿の中でどなたかのお祓いをされていました。聴こえてくる時を越えた音色にうっとり佇んでしまいました。
西口町会の倉庫。小さな敷地ないですが、たくさんの町会倉庫をみると西口一帯の鎮守様としての底ヂカラを感じぜずにはいられません。。
9月の第4土日に執り行われる例大祭の本社神輿。
敷地内社務所で授与されるお札お守りなど。「マイミヤ」はこの中にあります。
まずは、フクロウのお守り。大変に失礼な言葉かもしれませんが、「とってもカワイイ」です。フクロウ柄のお守りは、初めてみました。目がとても愛らしいですね。災難除け、厄除けの効能があるそうです。是非とも、授与したいものです。これは、「マイミヤ」だけにはとどまらず、「ヨロミヤ」にも通じます。色は、赤、緑、白の三色。
ふくろうの根付けお守。初穂料700円。学問の神であり、不老長寿のシンボルであり、苦労除けであり、首が回ることから商売繁盛であり、福を呼ぶ縁起物。あとまたもや不躾な言葉ですが「カワイイ」。飴玉サイズで、いろいろなものにくっつけられます。
ふくろうの開運招福の張子。色もカタチも素朴でとてもいいです。大都会池袋の神社にあるものとは思えません。
ご紹介した二点とも、とても素朴で日本の美を感じます。ぜひ、「マイミヤ」にどうぞ。その前に、まずはお参りにお出かけになることをお勧めします。しっかりと二拝二拍手一拝で顔を掛けてください。いい神社です。
追伸その1
拝殿の右側に子育稲荷社が鎮座しており、狐に願い事をかけて奉納できます。
追伸その2
境内には、レトロな遊具も設置してあり、和みます。
池袋御嶽神社
豊島区池袋3-51-2
電話:03-3971-8462
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