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みなさまへのお知らせとご報告

daidokoro暮らし研究室】(ストーリーNo.005

「daidokoro暮らし研究室」は都会に暮らすあなたのために、過去の知恵を大切にしながら未来を考える“三方よし”の希望を叶える研究室です。 
作る人、料理する人、食べる人の三方それぞれの想いを抱きながら「縁側で語り合うように」温もりを感じる“ところ”(dokoro)でありたいと願っています。暮らしに欠かせない工夫や知恵、農や食についての想いをdaidokoroに関わる人々と一緒に考え、ひとりひとりの健康財産となるようお伝えしたいと考えています。コラムを通して、もうひとつのdaidokoroが食や暮らしにまつわるストーリーを丁寧にお伝えします。

みなさまへのお知らせとご報告

WACCA池袋「もうひとつのdaidokoro」は3月末より週末のお休みを経て、緊急事態宣言と同時に営業自粛に伴う休業をしてまいりました。
この度、「もうひとつのdaidokoro」は新しい時代の新しい食の形を模索し創造するためにレストラン活動を休止させていただくことになりました。
早期の収束を願いつつ、スタッフそれぞれが悩み抜きこれからの食について自信を持ってご提供するためには一度お休みし、考え抜いた上で喜んでもらえる答えを出したいと考え至りました。
2017年1月にオープンしてからの月日を一緒に歩んでくださったみなさま、おひとりおひとりの愛情に感謝の気持ちでいっぱいです。
心よりお礼を申し上げます。
また、ご期待にお応えしきれぬ結果となりましたこと併せてお詫び申し上げます。

変化の時代をどう生き抜くか、旅をするように考えてみる

“三方よし”を現代に、知恵と希望を未来へ届けるレストラン活動を中心にイベントやセミナー等も開催してまいりました。より身近に食を感じてもらえるようにレストラン活動と同時に暮らしそのものを伝える研究活動もはじめたばかりでしたが、三法よしを超えた社会や環境に配慮した次世代の食の形を私たちらしく提案する方法はないものだろうかと今日も思い悩んでおります。

迫られるこれからのライフシフトをどのように捉えることが私たちらしいのか、その“らしいかたち”を考えさせられる機会となりましたが、流れる変化の中で考えた時間が長かったからなのかもしれません。
自然な形で営業再開を急ぐよりも、もっと大切なものをみなさんにお届けしたいと考えるに至りました。

レストラン活動は休止となりますがこれからの時代を見据え、何ができるのか。旅に出るように考え悩んで過ごしたいと思っています。そして、懐かしいけれど新しくワクワクしてもらえる形を整えることができれば・・・思うように形にできない残念な気持ちと今までにないものを創造したいという期待が入り混じっています。

丁寧に食材と向き合ってきたからこそ、丁寧に新しい時代の食の形を目指したい。
手間ひまも心づかいも大切にしたからこそ、喜んでもらえるように愛情を注ぎたい。そんな気持ちが溢れてきました。


もうひとつのdaidokoroはオープン当初より大地や自然に寄り添った暮らしと食を大切にしてきました。

体に優しくて安心できるものを。
生産者の声を届け、物語を完成させるように美味しい笑顔を楽しみにしていました。
0からはじめたdaidokoro活動はこれまでの経験や知恵を材料に持続可能な方法を見つけ、また戻ってもらえる場所作りを整えたいと考えています。

それぞれの生きる形も盛り付けてご提供する食事と思い出を抱く

お母さんだったり、料理の先生だったり、食べることが好き、作ることが好き、自然が好き、安心して食べられる場所が好き、食器が好き、この雰囲気が好きと集った仲間や関係者が紡ぎ出した空間に集っていただいた日々が忘れられません。

初めてのパパ会だと赤ちゃんと一緒にお越しくださった新米パパ
人生初めての離乳食を食べてくださった親子
ここだけついたっぷり食べてしまうという思春期の姉妹
おにぎりを一生懸命方張ってくれた子どもたち
どれもこれもすべて一緒に立ち会えて幸せでした
急な嬉しいお客さんにはみんなが手を止め喜び合い、元気や幸せを分かち合いました。

美味しいってこんなに元気になるもの
美味しいって誰かを想える幸せな時間
お腹いっぱいは心が満たされるひと時
今、そのすべての時間にdaidokoroが存在した価値だと思えます。

何より、この価値に寄り添ってくださった生産者のみなさんのお気持ちがあったからこそ存在できた空間であったと改めて感じています。

大地の恵みに耳を傾け一番美味しく食べてもらえる工夫と知恵を絞理、悩みを経験や美味しさにできる喜びを知っていたからこそ、どこにもない形をご提案できたのかもしれません。

新しい生活様式というライフシフトをどう捉えるか、問われているのでしょう。
昔ながらの生活様式に戻してみることも心地いい時間とちょうどいい暮らしなのかもしれません。

便利さや早いだけではなく心が本当に求める美味しさの追求を―
私たちは何かがあれば立ち止まって考える、時代に応じた暮らしや生き方を学んできました。その歴史に敬意を払うこと、食には先人たちの工夫がたくさんあり、それらを紡ぐことも食を提供する中で大切な伝承の形であると思いながらまだ見えない次の形を考えたいと思います。

レストラン活動は休止となり、研究活動も一旦はお休みとなりますが思考が止まるわけではありません。
みなさんと一緒に食べることの魅力や感動、楽しみが溢れる場所の模索、“daidokoro”という場所があってもなくても、みなさんの心の中にはもうひとつ“daidokoro”が存在してくれることを願い、またいつか再会できることを待ちわびていたいと思います。

形あるものも素晴らしいけれど、五感で感じる美味しさを追い求め、音も匂いもdaidokoroの空気もさらに美味しくなるように努めております。

食べることを楽しみにdaidokoroに集ってくださいましたみなさま、大地の恵みを大切に育て愛情込めて自然とともに歩んでくださった生産者みなさまに心より感謝申し上げます。

“いつかまた帰ってもらえる場所”
縁側に座って語り合えるような空間作りを目指してまいります。あなたのそばに、ひとつでもふたつでも“あなただけのdaidokoro”を抱いていただけたならば嬉しいです。

2020年6月30日 
daidokoro暮らし研究室


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