快適すぎる「天狼院書店」で ビール片手にこたつで読書してきた!
今回わたくしが訪れたのは、池袋のジュンク堂書店横の東通り沿いにある「天狼院書店」。
建物2Fに上がった入口はこんな感じ。おしゃれなレコード店みたいな印象です。
同店は、ただ単に本が置かれている通常の本屋とは異なります。
ポップなどで本をレコメンドするだけでなく、それに準じたさまざまなオリジナルイベントを実際に開催するほか、「フォト部」「デザイン部」「漫画部」などの部活まで用意されています。
お客さんの興味を引くためのさまざまなカテゴリーの企画と、それにあわせた本が絶妙にクロスする、“リアルに提案のある本屋さん”なのです。
15坪ほどの店内には、わくわくするような本がところ狭しと並んでいます。
本屋が販売する福袋とは初見でしたが、1万円相当の書籍のほか、イベントの参加券などが入った人気商品だそうです。(2015年1月取材時)
また、店頭で目を引いたのが、こちらの“天狼院秘本”1600円(企画第3弾目)。
黒いカバーに覆われていてかなりミステリアスです。どんな本が入っているのかは、購入して封を開けるまでのお楽しみ。えっ、そんなものが売れるの?と思いますよね。ところが、150冊の限定販売で、毎回短期間で売り切れ必至の人気商品だそうです。同店の本のセレクトに絶大な信頼が置かれている証と言えましょう。
また、カフェやワークスペースとして利用できるのも同店ならでは。
ワンドリンク(360円〜)をオーダーすれば、Wi-Fi、電源、席が使用できます。
それどころか、こたつまであります。
しかも後ろにある棚は、本の購入上位者がボックスごとに自分のおすすめ本を置くことができる専用コーナー。誰かを連れてきたときに「これ、私がセレクトした本なんだよね」なんて言えたらかっこいいですよね。
せっかくなので、こたつで本を読みながらビールを飲んできました。
本屋にいることを一瞬忘れそうになりました。
そのほか、ほろ酔いで店内を回遊してみると、“症状”にあわせて処方箋袋に入った本を発見。本の売り方に洒落がきいています。「最近むしゃくしゃしている」「あとちょっと恋がうまくいかない」など、さまざまな症状に合わせた本が揃っていました。
近年、書店で本が売れず、各地の本屋が次々閉店に追い込まれていると聞きます。とはいえ、読書好きはわたくしも含め確実にいるわけです。天狼院書店は、本を売るための新しい表現の仕方や来店動機をつくるための工夫にあふれていました。
本が好きなあなたなら、絶対楽しいと断言しましょう。
個人的には、池袋のオアシスと認定させていただきました。
随時開催されている「ライティング・ラボ」などの魅力ある各種イベントも要チェックです。
天狼院書店で、まだ見ぬカルチャーや旬なものを発見してみてはいかがでしょうか?
天狼院書店
http://tenro-in.com/
東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
10:00〜22:00
庄司真美
雑誌やWeb、広告で編集・ライター・フードスタイリストとして活動。特技の“ひとり上手”が高じ、ひとり遊びにぴったりなスポットを紹介するブログを公開中。座右の銘は、「1人を楽しめない奴は、大勢も楽しめない」
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